今回の税制改正のねらいは、「投資への流れ」を生み出すことと言われています。
持続的な経済成長に向けて、企業が持つ巨額の内部留保をベンチャー企業への投資に呼び込んだり、関連技術の世界的な開発競争が激しい次世代通信規格「5G」の普及を後押ししたりといった優遇措置が柱にあげられます。
また、「人生100年時代」とも言われる中で、個人の資金を安定した資産形成に振り向けるための政策も盛り込まれています。
改正テーマは多岐に渡りますが、特に中小企業・個人において、ここだけは押さえておきたいという税制改正のポイントを解説します。
【ポイント】
●未婚のひとり親に対する寡婦(夫)控除の見直し
●国外中古建物の不動産所得に係る課税の適正化
●居住用賃貸建物の取得に係る消費税還付の適正化
税理士法人テラス 代表 笠浪 真
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。税理士・MBA・行政書士。
大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。
税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢30名のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。
税理士法人テラス 所長代理・税理士 佐藤友勝
特に相続や事業承継の案件に強いことで、2018年より税理士法人テラスのパートナーとなる。
当社では、医療法人の出資持分対策、親子承継、M&Aなどを担当。これまでの事業承継の経験を強みとして、相続税などの問題が発生しやすく、しかも極めて専門性の高い医業の相続・承継問題を担う。
当面の目標は、税理士法人テラスが目指す方向に向かって後押しすること、及び自分自身の専門性を最大限に発揮して地域医療の存続に貢献すること。