21世紀に入り、ますます時代は複雑化し、変化が激しくなっている。このような時代には、過去の誰かが正しい答えを一つ決め、計画を立案し、後の人々がそれに従うリザルトパラダイムのやり方では、問題の解決どころか新たな問題を逆に生み出してしまう。現場提案型のプロセスパラダイムへの転換が必須である。
プロセスパラダイムではSHIEN(支援)行動が有効となる。
新たな時代にふさわしい科学:SHIEN学を深め、未来に対する挑戦と希望を一緒に育てていきたい。
東京大学工学部応用化学科卒。日産自動車中央研究所に入社し、研究開発部門、生産技術部門などを経て、人事部門で世界一のV字回復と謳われた日産の復活のエッセンス「日産ウェイ」を確立、そして伝承。その傍ら社会学で博士号を取得し、「SHIEN学」を創立。
現在、静岡大学大学院教授、1996年、プロセスパラダイム、コーズパラダイムを提唱し、「SHIEN」に関するワークショップや講演活動を展開。
『世界を変えるSHIEN学:力を引き出し合う働きかた』(フィルムアート社)
『利他性の経済学:支援が必然になる時代へ』(新曜社)
『シナジー社会論:他社とともに生きる』(東京大学出版会(共編著))など著書多数。